コンロはガス派の私
でも暖房は電気か槇ストーブか というのが今までの志向でした
ところが先日思いがけず無料のガスファンヒーターをもらい
だまされたつもりで使ってみました。
というのは我が家は床暖房もなくエアコン1台のローテクハウス
足りない部分はオイルヒーターや電気カーペットと 実は
その場限りのごまかし派
なので天気のいい日は吹抜け部分もパッシブソーラー効果でいいのですが
やはり夜は寒いというのが本音
オイルヒーターも暖房としては好きですが
電気代は 嫌いです。
以前一人暮らしのアパートで使って以来のガス暖房
今のファンヒーターの威力には
正直 驚きました
直ぐあったかい空気が出て しかも臭わない
技術の進歩に唯ただ 感心
エアコンもオイルヒーターも存在感なし のこの頃です。
現場での打合せでお施主さんにも床暖房の無い部屋には
ガスのコックの取り付けを薦めてしまいました。
でも ガス機器屋さん
デザインは決してお勧めできません。
普通の家ならいいですが
建築家が推奨する家には なんとかなりません?
何にもないシンプルな箱型、スイッチ類も隠すなり、デザインするなり・・・
色も白、黒、シルバー、
好みでフェラーリレッドや深いブルーなど
狭い部屋なら使わない夏場に置いたままでも気にならないデザイン
そういうのがあったら 正価で買います。
ガスコンロについては皆さん悩んでいますね
安全装置の取り付け云々も何とかして欲しいですが
私が不思議なのは
これって女性がモニタリングしているのでしょうか
ということ
どう考えても料理をきちんとしている人の意見は
反映されていないように思えます。
また、別の見方としては
ガスか電気かと
企業間の競争ばかりで
本当に消費者のことを考えているとは思えません。
ガスが基本的にはいいけれど
IHも1箇所あると煮込み料理にはいいかな
と頭をかすめたとしても
それならばガス機器とIHと2個つけなさい
となってしまいます。
誰がこのバリアーを破るのでしょうか?
また、天板の素材もガラスがはやるとガラス一辺倒
もうステンレスなんてありませんよ。
以前施主に言われましたが
まず天板の素材を選択し、
何個口があるか選択し、
それから魚焼きがいるかいらないか選択し、
ついでに五徳のタイプも選択し・・・・
というのは夢のまた夢なのでしょうか?
都市部に家を計画する場合
余程土地が広いか
なにか特別な条件が無い限り
大きな窓が取れないことが多い。
かといって閉鎖的な窓では
気持ちも暗くなってしまう
中庭をつくってそこから光を入れるという方法が
定着していますが
この場合とて
ある程度の広さが無ければ難しいことが多い
光が十分はいっても
今度は大きな部屋が取れないとか
廊下がやたらと長くなるとか・・・
最終的に窓を発注する前に
隣との関係を現場でじっくり考えることが
とっても重要です。
窓の役割が何かということも
再確認する必要があるでしょうね
最近、大活躍なのは 高窓と地窓
高窓は文字通り高い位置につける窓で
何処までを高窓というのか知りませんが、
わたしの中では
普通に立っている状態で外が見えない窓。
頭のすぐ上あたりから天井まで
この窓は 明かりを取りながらプライバシーを守る
場合に 役立ちます。
横長の形状になることが多いですね
地窓は床面から5,60cmくらいの窓
この窓は明かりはそれほどではありませんが
風を取り込む窓として活用できます。
また日本の庭は地面を楽しむように出来ているので
ちょっとした坪庭のようなところを楽しむためにも効果的です。
いずれにしても
あまり外の景色がよくない、みたくない
ということでしょうね。
でも時として 小さな窓から
お隣の植木が見え
お隣の人とは目線が合わない
という窓ができたら それはラッキー
自分で計算したつもりが無いのに
偶然そうなった場合 思わず 叫んでしまいます。
南側には大きな窓を作りたいという欲求は自然です
しかし
狭い部屋に掃きだし窓を作ると壁の部分が少なくなります。
間口が1間半くらいの部屋でしたら(2,700位)
残りの壁は900くらい
2間の間口がある場合は
両側に900の壁をつくる
つまり窓を真ん中に作るのが一般的です。
がこういう場合、以外に家具が置きにくいんですよね。
チェストのようなもので家具の幅が1200とか横長だったら
窓にかかってしまいます。
一般的に窓の形や位置を考える時
窓のことしか考えていない場合が多いです
窓と壁は陰と陽の関係
両方考えてバランスをとる
これに尽きます
窓が大きくてたくさんあると
確かに景色を取り込め、明るく、通風もよくとなります
しかし
カーテンはたくさんいるし、ガラスは多いし、窓拭きも増えるし
暑いわ、寒いわ・・・・で
以外に迷惑な時も
私は自分の家のリビングの窓はそれほど大きくしませんでした
2間の間口で
窓と壁が半分ずつという取りかたにしました
また、窓を引き込み型にしたので1枚ガラスの為
大きさの割りに広く感じます
壁がしっかりあると
家具だけでなく絵をかける時も生えます
窓にばかり注目しないで
壁に注目するということも忘れずに
掃き出し窓は床から2メートルくらいが一般的
最近はもっと高いサッシが可能になったので
天井いっぱいまで とはいっても2300から2400くらい が増えてますね。
ただし、高さが高く、ペアガラスにすると お値段も高く そして重くなりますが・・・
腰窓の場合は腰の高さをどうするか?
洋風の生活なら
テーブルの高さとか、チェストの高さ、ソファーの背もたれの高さ等を
基準にして決めます。
ダイニングテーブルを窓辺に置くか中央に置くか
テラス窓のあるダイニングでしたら中央になりますね
この場合は時々テーブルの向きを変えたりして
気分転換が可能に
でもレストラン風に窓辺に置くのも魅力的
最近はファミレス風というと分かりが早いようですが。
こういうレイアウトはリビングとの関係が影響しています
余程はっきりした意志を持って
窓辺に置きたいと思わないとずるずる中央に置かれてしまいがちです。
和の空間の場合は
またちょいと違ってきます。
洋風の暮らしは椅子に座った高さが基準になりますが
和の場合床に直に座った高さがベースになるので
40センチくらい低くなります。
昭和の頃の懐かしい住宅で
2階の窓の腰に
浴衣姿のお姉さんが座って外を見ているような場合
おっとっと、こんな状況はもう時代遅れでしたか・・・
たしか35センチくらいの高さです
和の空間と洋の空間を窓の腰の高さをで比べてみて発見したのですが
ええ、 たった今です。
洋の空間は家具との関係が深い
しかし和の空間は人間の動作との関係が深い・・・
これはもう少し考察が必要です
懐かしい映画、トラさんなんかがいいですが
こういう視点でじっくり見るのも面白いですよね。