家を建てる動機のひとつに
あるいは多くに
こどもの部屋を作る必要があるため ともいわれます。
最近流行の(?)
減築 は この反対が動機 ともいえますね。
つまり、子供が独立して 部屋がいらなくなり
大きな家をもてあましている・・・
夫婦2人だけなら2階は必要ない・・・ など
ただ こういう状況で 減築ができる人は すごい!
よほど思い切りがいいか
それとも古い家をもてあまし、限界が来たか
行動は起こしていないけれど 予備軍がたくさんいることは想像できます。
さて、その処理はまた別の機会にして
いずれいなくなるこどもの部屋を無駄にしない計画をする人が増えています。
これには別の理由もあります
あまりにこども部屋を贅沢にすると
引きこもり、リビングに出てこなくなる!
本当かどうか試していないので分かりませんが
こんな話を聞いたこともあります。
こどもの時から個室に馴染んだ人が 大人になり
結婚して新居を持つ場合
夫婦同室ではなく
初めからお互いの個室を要望する・・・と
えっ? と思いましたが 不思議ではないですね。
また、こんな話も聞きました。
個室が恵まれていて、そこで勉強をきっちりやる人は
人が大勢いるところでは集中できない。電車の中や図書館、教室などが貴重な勉学の場ですが、
試験の時、周りが気になっては さあ大変!
まさに
過ぎたるは 及ばざるがごとし
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やっと個室をもてました。
結婚以来はじめてです。
子供の頃 当然ながら個室を持てる身分ではありませんでした。
大学生になり寮での生活が始まりましたが、
運良く 1年生の途中で新しい建物ができ
その大学ではじめての個室の寮に移り住みました。
たった3畳か4畳程度の細長い部屋で
作り付けのベッドと机、洋服ダンス以外は
廊下の様な部屋でした が
生まれて初めての個室で うれしかった。
いまの個室は
子供が家を出た後の空き部屋です。
7,8年前、 高齢の方対象のセミナーをしたとき、
「夫婦の部屋は同室か 否か」 というテーマで
7,8人のグループで話し合いをしたことがありました。
こんな過激なテーマでいいかなと躊躇しましたが、
盛り上がったこと 予想以上でした。
おぼろげな記憶ですが
半数以上の方が別室 あるいは 住宅事情が許せば別室希望 でした。
その少し後で
定年間近の御夫婦の住宅の建て替えの依頼を受けた時
出された希望の中に
夫婦別室ではないけれど
間にクローゼットを作って端と端をベッドコーナーに ということがあり
来たぞ!! とばかり 張り切って設計しました。
とても仲のいい御夫婦で 子供が独立した後
老後を楽しむために ということでした。
夫婦別室というのは何かあったときに困るけれど
いびきがね・・・! とのことで、 納得
その後の感想を聞くと
いびき対策にはならなかったけれど
お互い好きな時間に寝たり起きたり
冷房の好みも相手に気を使わなくてすみ
快適との事でした。 ふふふ 私もいつか・・・
と抱いた夢が少し前に適いました。
ただ、娘が帰ってくると明け渡しになるので
うれしいような 悲しいような
まだ 半人前の わたしの部屋 です。
いるときにいらなくて
いらないとき いるもの って なあに ?
と 子供の頃のとんちを思い出しますね
答は 風呂のふた でした。
では
いいことが悪くて
悪いことがいいのは なあに ?
先日 ラジオを聴いていてなるほどと思いました。
黒柳徹子さんや森光子さんが元気なのは
スクワットを毎晩しているから
昔の女性が元気なのはどうも毎日何度も
スクワットのようなことをしているから・・・・!
答は 和式便器
洋式便器は座ったままできるので確かに楽です。
私ももう離せません。
シャワートイレが離せないという人も多いでしょうね
本当は体が楽で便利で良いはずですが
身体を楽にしすぎると 鍛えられない
日本の女性は毎日の生活が
そのままトレーニングになっていたのですね。
そう思えば和式便器も気にならず
せっせと利用しましょう
食器洗浄器をもっていない私の解決策
食器洗いを楽しい行為にする
食器洗浄器に勝る機能を考える
その1
作家物やアンティークなど食器洗浄器では洗いにくく
かつ、 自分の好きな食器を使う
こういったものは食器の種類が少なくても
食卓が豊になり、長い間飽きずに使え、食器をいとおしむ気持ちがわく。
食器洗浄器に向く食器とは
工業製品で、シンプルな皿が主体の合理的な食生活向きと割り切る
その2
シンクの前に窓をつくり庭や景色が楽しめるという場面を設定する
その3
家族と共に楽しむ行為に仕向ける
子供や夫が手伝える数少ない家事なので彼らからその楽しみを奪ってはいけない
また、子供が将来困らないように
食器洗いをしつけや教育と位置づける
その4
食器を洗うのはいいとしても
置場と拭いて片付けるという行為に難関が残るので
食器は洗ったまま自然乾燥をするものだとし
適切な場所を考える
その5
食器洗浄器の最大の欠陥は
食器を洗ってはくれるが 片付けてはくれない
食器洗浄器を使わなくなる理由は まさに そこ!
この問題は食器洗浄器を使おうが使うまいが
同じことなので
食器の片付け方をよく研究する
食器洗浄器がないキッチンは
もう過去のものでしょうか?
「食器洗浄器をつけないなら家を建てる意味がない 」
とまで 施主夫人に言われたことが過去にありました。
そうかもしれないですよね。
これを洗濯機に置き換えてみれば 納得
洗濯機がない場合
コインランドリーという手もありますが・・・
食器洗浄器は便利で、不可欠のものと思われますが
その後の使われ方が気になり
お宅訪問の時、キッチンをのぞくと
あんなにこだわった、高級品を物入れ代わりにして・・・
と絶句することもあります。
わたしのキッチンを設計していた時代は
共稼ぎで本当に忙しい人か (しかも高収入の)
あるいはセレブの為の物という価値観でした。
その頃のキッチンの設計といえば
食器洗いカゴをどこに置くかということが
非常に重要な課題でした。 悩み多き頃・・・
なかなかいい解決策が無く
つまり、手軽で、長く利用でき、掃除も簡単でということが。
一般的にはシンクの横に置くものでした。
右か 左か
それは使う人の癖や聴き手、またはレイアウト次第
少し昔のキッチンでは
シンクの前の出窓に置くというのがよくありました。
これはカウンターが広く使えるということと
窓辺の風と日光で乾燥消毒をしようという魂胆もあったかもしれません。
最近の食器洗浄器の普及は
オープン型のキッチンとの関連も大きいですね
これだけ食器洗浄器が普及してきたから
フルオープン型が成立しているとも言えます。
ただ食器洗浄器をつければ全て解決ではなく
勘違いして
根本的なキッチン動線のことを
考えていないなーという設計に遭遇することも多く
機械化が、利便性が
本質的な解決にならないばかりか
考えることをも忘れさせていると
思うことしばしば いやな老婆心です。