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最後の砦

3年ほど前 仕事が暇だったこともあって高齢者住宅の調査をした

女性の設計者たちのグループでの勉強会の延長だった

興味があったのはできるだけ家で暮らすための配慮は何か?

現実の高齢者たちの実態はどうなのか などなど であった


ここ何年かは介護保険制度が整備され、

以前では考えられなかったようなサービスが自宅で受けられる

うまく利用すれば、ぎりぎりまで一人暮らしが可能だ


今の高齢者の方たちは昭和を生き抜いてきた世代

男は外で働き、女は家庭を守る

嫁として姑に仕えた人は いずれは誰か家族に面倒を見てもらえると

そう思って がむしゃらに働いてきた世代

いざ自分が高齢者になったとき

夢見たとおり幸せな方もいるが 多くは期待外れ

一人で家事をするという訓練ができていない人も多い


最近は家事の多くが外注化している

衣食住 の 衣 に関してはお母さんの手作りはほとんど趣味の世界

食 はお総菜や外食産業が発達し、しかもスーパーが遅くまで空いてる

近所のコンビニは我が家の冷蔵庫よ という人もいる

そういう意味では介護の問題も外注化でかなり対応できるかもしれない

お風呂はデイサービスやスポーツクラブ、温泉でという人も多い

食事も配食サービスやヘルパーさんに頼むなどでまかなえる

応接室は コメダ があるし、子供室はすでに空き室になっているし

外注できないのは 寝室とトイレ、洗面所くらいかもしれない

有料老人ホームなどの作りを見れば一目瞭然


シェアハウスなど 新しい住まい方のシステムも進んでいる

それがいいかどうかはわからないが家のボーダーがあいまいになっている

ヘルパーさんが家に来るからお掃除しなくっちゃ という

笑えない生真面目な人もいるが

一人で抱え込むよりはボーダーレスにする方が 気楽でいいかも

そう思うと はたして今の我が家は大丈夫かと心配になる

今から家を考えるひと 最後の砦 は きちんと確保しましょう













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