fc2ブログ

町を歩いてみてわかること

渓流釣りに出かけたパートナーのお土産は 小さなお魚と

靭帯損傷 という ありがたくないもの

2週間以上経過し、何とか歩けるようになったので

久しぶりに一緒に照明とタイルの展示会に出かけました

いつもは健脚であまり相手のことを気にかけずさっさと歩くので私は必死でついて行っています


そういえば 昔の勤務先のボスも そうでした

山男は自分が健脚だから同伴者のことを気にかけず とっとことっとこ 歩くのが早い

いつも憎たらしく感じているのに 

杖を頼りに ゆっくり歩く姿はまるで将来を予感するよう


でも考え方を変えてみれば新しい発見の連続でした

まずは 地下鉄

新しい路線はエレベーターの設置が当然ですが

東山線の本山は 階段で改札までいかないと エレヴェーターに乗れません

覚王山は確か地上の歩道にエレヴェーターができていたけれど・・・


伏見はわかりにくいので駅員さんに尋ねたら 地下3階に下りて乗り換えればいいですよ

そうか、この駅はいつも反対側に行くときは階段を下りて線路の下をくぐってという構造でしたね

高齢者の方たちと一緒になり こういうルートがあったのね と お互いに納得

今池では普段利用しないスロープを歩く

タイルの色が変えてあって スロープと平場の違いが判る

そんなこと今までろくに考えもしなかった

でも まてよ !

私は子供がおなかにいるとき 少しそういう経験をした

階段の上り下りは 若かったので気にならなかったが

電車の中で座りたいなー とか 長距離を重い荷物を持って歩くのはつらいなー とか

子供が生まれてからは ちょろちょろする子供を気にしながら歩いたり と

最近は忘れていた感覚がよみがえった

そういう感覚で展示会に参加すると

照明はLEDの最新情報だったが お年寄りが天井の電球を変えなくてもよい

などのフレーズに 思わず共感がわく

そしてタイルのほうは あまりにタイムリーな内容に ほくそえんでしまった

それは「安心・安全な床タイルの選定について」

不慮の事故の種別に見た死亡者数の推移では 

交通事故が減少している一方 転倒、転落が増えているという もの

本当の高齢者や障害者になる前に こういう体験ができたのも

いいことだったかもしれないね と 思いがけないお土産の お礼を 言う
スポンサーサイト



北欧のデザインの秘密

6月の初めに木工展という家具の展示会があった

今年はセミナー講師が以前から一度お話を聞きたいと思っていた島崎先生だった

先生の著書「デンマークデザイン」の本をずいぶん前に読んで感銘を受けていた

それは単に家具の話だけではなく

北欧の国の成り立ち、歴史、風土、文化・・・などの上に家具が成立しているという話だった

最近の北欧インテリアブームは長く続いているが

表層的な、ファッション的な話ではない

今回、生の先生の話を聞いてますますその奥深さがわかってきた

北欧は資源が乏しく貧しいので夫の収入だけでは生活できず

妻も働かなくてはならないそうだ

北欧の女性の社会進出が進んでいるのはそういうことだったのだ

そういう意味では最近の日本もそういうことか・・・

専業主婦を抱えられない夫が増えている

そして共稼ぎなので当然夫も家事を手伝う  そうそう!

ここが大事なところで 男性も生活者としての視点が育っているのだそうだ

もちろん、長い時間をかけて

家具の話の前に カトラリー(ナイフとかフォーク)や食器の話があった

これはたぶん開発に関わったある会社での話だと思われるが、

ヨーロピアンデザインのカトラリーは柄の部分に豪華な装飾が施されているものが多い

ところがこういったデザインは作るのにお金もかかるし、管理にも手間がかかる

そこでシンプルなそっけない、しかし使いやすいデザインを提案したところ

普通ならば会社の上層部のえらいさんたちは反対しそうなものだが

何しろ えらいさんたちも家事をするので その提案は 「すばらしい!」

となり、採用された

こんな調子でコーヒーカッブとセットのお皿も

中央がへこんでいない、シンプルなものを提案すると

「収納しやすい」「洗うのが楽」 「ケーキ皿としても転用できる」

とすこぶる評判が良かったらしい

まだまだ話は続くが こういうことが ベースにあるらしい

「生活者の視点」ということを何度も言われたが

それをベースにして 美しいものを作るというベースが

家具にもつながっていく・・・・

時間がないので 次回続編を!
プロフィール

アールアンドエス

Author:アールアンドエス
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード