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子供部屋その後

子供部屋のその後はバラエティに富んでいる

それは家族の数だけ 子供部屋のバリエーションがあるからかもしれない


私たちの事務所で設計を依頼される方の多くは

子供とできるだけ接触していたいという気持ちが強いので

居間やダイニングなど みんなの居場所を充実したいとの希望が多い

広くて予算もたっぷりあれば また話は違うが

庶民的な家を作る場合 優先順位でいけば どうしても子供の部屋は狭くなりがちである

ただ、子供の部屋は狭くても居間やダイニングの中間ゾーンとして

ファミリールームを作ることが多いので

全体としてみると子供の居場所は多いと思う

ファミリールームとは・・・・

いろいろな解釈があるがみんなで使う勉強コーナーでありパソコンコーナーであり

または図書コーナーだったり、作業スペースだったり

その家族の趣味が如実に出る、ユニークなゾーンでもある

このコーナーが充実していると 個室は ベッドと収納くらいで十分ともいえる

真剣に受験勉強をするときはひきこもりたいが・・・

その場合も暗くて狭いほうが落ち着くこともある


子供が幼稚園か小学校低学年のころは

細かく仕切らず がらんとした遊び部屋となっている

いつごろ、子供が自分だけの部屋がほしいと主張してくるか

さまざまであるが 一般的には

長子が中学生になるころ 何らかのアクションがあるという場合が多い

子供の性別が 同性の場合と異性の場合、長子の性別 などによって時差はあるが


個人的には 家具などで工夫して お互いのゾーンを作るという方法がいいと思う

それは大人が先導するというよりは 子供が自発的に

自分のエリアを確保するという行動につながると思うから

いずれカチッと仕切る必要性が出てくるにせよ

そういう時期を経験することも大切だと思う


最近の例で 壁の代わりに 入子状の家具を作り

かっちり分けないで緩やかに仕切るという改修を行った

入子状の家具とはひとり分の寝具一式が入る 大きな箱2個と

布団の入る奥行きの半分の本棚2本というものだ

大きな箱は2段積みにしてその横に背中合わせで本棚を置いて間仕切る

ベッドを置くと部屋が狭くなるし

布団の上げ下ろしを習慣づけたいという動機からである

最近は当然のようにベッドなので 新鮮な試みだった

もし将来子供が独立したら 稼働式なので 

組み合わせを変えたり、下宿に持参したりもできるというもの

この家族はとっても個性的で自分らしさを大切にしています

設計の時もそうでしたが 改修計画のときも

ユニークな希望が出て 最初は どうかしらと思いましたが

出来上がってみると 思った通りだったようで ほっとしました

私たちは こういう 自分らしさが とっても好きです


画像は そのうちに新着ニュースに 掲載します!



 


















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家を建てたそのあとで

今年は 以前の施主からの 相談依頼が多かった

一つは外壁の塗り替えなどのメンテナンスのことで

消費税がらみでとも思われるが、

たまたまそういう時期にあたる住宅が多かったのかもしれない


10年くらいたつと塗装した外壁は色によって経年変化が違うことがわかる

あまりに退色がひどい場合、次に塗装する色や素材をどうするか、今後の課題にもなる

また無理をした屋根のおさまりは 雨漏りの原因にもなる

大きな窓の外に庇がないと デザインはよくても やはり困るということもよくわかる

しかしあまりに気にしすぎると 無難な安全性の高い面白みのないデザインにもなるし

どういう選択が正解なのか  その狭間での苦しみは治まることがなく

本当に難しい


別の相談では 子供室のその後  というケースが多い

子供が小さい時に家を建てる方には

あまり細かく仕切らないで ざっくり作っておいて

必要になったら考えましょう ということが多い

もちろん、ある程度は その後のことも考えているが・・・

時間が経つと 価値観や考え方が変わるもので  

当初の予定とは大幅に変わることもあるが それはそれでいいと思う

子供同士の関係性や性格なども その時期になって初めてわかることも多い


久しぶりに連絡をいただいて 出かけることは とても楽しい

同窓会に出かけるようなとでもいうか

なぜ楽しいのか?いろいろな要素があるが少し整理してみると                                              

設計時にはわからなかったその方たちの暮らし方、使い方が確認できること

設計当初に判断し決行したことが正しかったかどうかがわかること

必要と思って行ったことが それほどでもなかったことが何なのか目に見えてわかること

思いがけず、「これってよかったよ」とか「お友達などにほめられるよ」とか

の暖かいエールをもらえたり

子供の個人懇談を彷彿させるような気持にもなり

住宅の設計をするということの責任の重さを痛感する


とても遠慮深く 相談をためらっている方もいるが

こちらが喜んで伺うと ほっとされる場合もある

設計者としてはどんなことでも とりあえず、連絡をいただけると うれしいもの

ときどき 人生相談や子供の教育相談に発展することもある

きちんとお付き合いをし、きちんとした設計と監理をしておくことの重大性は

ある程度時間が経過しないとはっきりわからないことも多い


話がそれたが 子供部屋のことに話題を戻すと

これは親の子供に対する価値観と連動していることがよくわかる

しばらくたってから改めて観察すると 人それぞれでおもしろい

具体的な相談内容についてはまた別の機会に!
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