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無印良女

無印良女 と書いて 「むじるしりょうひん」 と読ませているのは

群ようこ の小説 

実はこの本は読んでいないがタイトルには ずっとひかれていた

この頃 思うことがあって このタイトルが ふっと浮かんだ


私は結婚を機に この地に住み始めたので

学生時代など 自分の昔からの友人はほとんどいない

仕事や子供の関係で知り合った人がほとんどである

子供が小さいころは 最近はやりの言葉でいえばママ友 という存在があったが

子供が成長するとそういう関係も希薄になり

この頃は いわゆる 業界団体の関係者 が断然多い

それはそれでいいのだが

最近考えることがあって 地域の人たちとのつながりを大事にしたいと思うようになった

東北での地震の後、 近所の人たちとの関係性 

いわゆる地域コミュニテイの重要性に気が付いたからかもしれない


そんな中で 新しく知り合った人たちとの付き合いで発見することがある

なんとなく、話しやすい人 

行動が面白くて興味深い人

歳をとっていても 可愛いなーと思える人

なんとなく、近寄れない人・・・   などなど

その人たちの バックグラウンドを知らないで付き合うと

ストレートにその人柄のみで判断することになる


若いころなら素敵だな と思える人は スタイルがいいとかおしゃれとか

頭がいいとか お金がありそうとか・・・そういう俗っぽい感性だったが

今は単に外見がいいなどではない

他人への接し方、ちょっとした受け答えの感じ とか・・・

いろいろ分析してみるが こうだというものはみつからない

なんとなく 感じがいいなー としかいいようがないが

そこで冒頭の無印良女 とつながってくる訳

歳をとっていい感じだなと 他人に思ってもらえる人は

それまでの生き方の結果がでているのかもしれない

40歳くらいまではその人本来の持っている外見や性格が大きな要素となっている

50歳を過ぎると その心根の部分が勝ってくるのかもしれない

昔から 先達がこういうことをいろいろと書いていたが

今まさに 身近な人をみて その人生が映し出されている状況に接し

その面白さ、豊かさをたのしみつつ  ちょっと我が身を反省もしている





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歴史的遺産の見直し

先日1年ぶりに上京した

たまにはお江戸に上がって首都の空気を吸わないと

家と職場の往復では肉体的にも精神的にもひきこもってしまう

今回、 所属する建築関係の会での講演会に興味があったのでこれはと飛びついた

講師は「イタリアの、特にベネチアの研究で知られる先生で、「歴史を踏まえた水都の再生と創造」

という魅力的なテーマで 欧米都市と東京の水辺空間を比較してのお話だった

近年、富岡製糸場など歴史的遺産の見直しがちょっとしたブームであるが

欧米の魅力的な都市と比べて著しく劣っているのは 街並みというか

都市計画ではないかと思う

倉敷など小規模の地方都市では そういった遺産をうまく活用した例があるが

大都会は交通網などのインフラや土地活用としてのビルの高層化などで 

ずたずたにされている印象が強い・・・  話に戻ると

ベネチア、ロンドン、ハンブルグ、ニューヨーク、ボストンなどの

川辺や海岸の再生が多く紹介された

かつては 船による物資の輸送が主であったので 川沿いには倉庫を兼ねた建物が連なっていたが

トラック輸送が主流になると郊外に大規模物流センターができ

川や運河はその役目を終えた

うまくいっている街はそれらの遺産を文化や観光などに転用しているとのことであるが

確かに、倉敷の美観地区は川の周辺に蔵がたくさんあって、そのまま生かされている

この近辺では半田の運河にもきれいな倉庫群が残っている

伊勢の河崎という町も再生が進んで人気になっている・・・ などなど

東京は江戸時代に造られた都市計画がベースになっているが

多くの運河は埋め立てられそのまま道路になったり、上部を高速道路が走ったりしている

近年、日本橋の上を走る道路が論議の的になったり、神田川の水辺を再生したり など

盛んに議論されているが 成果には先が長いようだ

それでも 外堀の水上コンサートやカフェなど 魅力的な活動もないではない


翌日 講演会でも紹介されていた 万世橋に 出かけた

これは明治時代、中央線のお茶の水と神田の間に実際にあった駅で

その後、付近に別の駅ができて役目を終えていたが

橋架の遺構を利用して JRが えきなか として再生して 話題になっている

おしゃれなカフェやショップがあり とても楽しい場所である

今回、ここに行こうと一番興味を持ったのは 建築的な興味よりも

「万世橋のわきを流れる外堀は臭くてたまったものではない」 との一言だった

映像は見れるが臭いは体験するしかかないし、

その実体験は 何よりも説得力があると 感じた

そして、その通り 緑色に濁った運河は 最近経験のないような悪臭であった

正直怖いもの見たさであったが それを差し引いても魅力を感じたのは

この現代の東京のど真ん中にまだ明治の香りのする遺構があり

それが再生されたという事実かもしれない



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