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ちいさな おうち

友だちに借りて 「大都会の小さな家 」 という本を読み始めた

まだつかみの部分を読んでいるところなので

どう進んでいくのか  わからないが  出だしから

結構 ガツンと きている

この本が書かれた1988年は まだバブルの最中

私も家を建てた 1年後くらいの時期だ

その頃 家とはなんだろうか といろいろ考えた

今から思えば 若いし、 設計力も 未熟だし ちょっと恥ずかしい部分もあるが

だからこそ 家を建てるという意味があったのかもしれない

というのは 知恵がついて 技術も上がると 余計な情報が入り

純粋に考えられなかったかもしれない から


若い施主の家を頼まれることが 時々あるが

そういう時、 自分の若いころを思い出しながら

ついつい 転ばぬ先の杖  といった アドヴァイスをしてしまう

それは大事なことかもしれないけれど  あまりに レールを引きすぎてもいけない

かといって 見過ごせないし  と 意外と 悶々とする


この本は  家についての原点が書かれているようだ

こういう時期に この本と巡り合えるというのも 何か意味があるような気がする


どんな家を建てるかということは  あるいは 所有するかということは

まさにその人の人生観そのもの

そういうことを 久しぶりに考えてみるのもいいかもしれない

そして 30年近くたち  子供も独立し 夫婦二人

もうすぐ 高齢者の夫婦のみ世帯 になってしまうと

家って そんなに広くなくて いいなーと 改めて思う

今の家のような断熱性もないし、窓もシングルガラスだし

設備も 単純な物しかないが

別にそれはそれほどでもない と感じる

それよりも 捨てがたいのは キッチンに立った時に見える 庭のみどりや

満月が 見える 高窓だったり 冷房をつける前の 涼風だったり

家の中で 自然を感じられる  ということだ と気が付いた


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大村智先生のお話し

 5月のある土曜日 誘われて 

ノーベル医学・生理学賞を受賞された 大村智先生のお話しを聞きに行った

受賞の頃テレビで何度も放映されていたが そのお人柄が

何とも言えず 素敵だな と感じていたので この機会はありがたかった。

いくつもいい話をされていたので いくつか披露をしたい

先ず 生まれ故郷の山梨の話  座右の銘は「敬神崇祖」で

全ての神様に感謝し、先祖を大切に思うこと という意味  ちょっと  ?でしたが

「眺望は人を養う」 ということも同時に言われました

眺望をそういう風に思ったことはなかったけれど

山々に囲まれた きれいな景色を見て育つと 人の心が養われるということは

なんとなく理解できた

確かに少し前まで日本にそういう場所はたくさんあったし

偉人といわれる人は そういう場所で育った人が多いのだろうということも想像できる

人間というちょっぽけな存在が 大自然の中で生かされているんだな ということが

体験的に自然に身につくからだろうか

また

「子供の時に肉体的に辛い経験を与えなくては大人になって人間的に不幸だ」 

 という 誰かの言葉を引用された

自分の経験に照らし、スポーツをやっていると 苦しいときが勝負時

ということがわかり 後々役に立った とのことだった

そして 「教わるだけでなく 自分で工夫しなければ

他人を超えることはできない」  と いう言葉も同様であった

大村先生は小さいころからいい先生に恵まれたようで

その先生から言われた言葉を いまだに大切にされている

大学の恩師からは

「大学はどこを出ても大差がない その後の5年間の努力いかんが

その後の人生を左右する」  との言葉を聞いたとき

ああ、私も その言葉を聞いたことがあるな と思いだした

大学の恩師に紹介された設計事務所に就職が決まったとき

「とにかく、5年間は辞めずにがんばりなさい  無理なら せめて3年は・・・」

といわれ それだけは守ろうと思って頑張ったが

いろいろあってその中間の 4年で辞めてしまった

仕事って3年経つころからちょっとわかるようになり 

その面白さが実践できるようになるのは4年め辺りから  と

わかってきたが まあ いろいろ状況がありまして・・・

なので 身をもって他人には忠告できます

此の辺りは ほんの いろは の 「い」 に過ぎないが

今振り返ってみて これだけでも 十分な価値のあるお話だった

大村先生はいい先生に恵まれていたが

実はそれに気が付かない人が沢山いる中

その言葉を大事にし、それを実践し 若い方に伝えておられる

きれいな言葉も必要だが

どんなささやかな言葉でも  その奥に秘められた大事なことは

実践してみなければわからない

そういうお人柄だから  さりげなく言われる言葉に重みがあり

謙虚な中にも 並大抵でない 努力の跡が かくれているからこそ

こういう 人道的な成果が出たに違いない  と 深い感動を覚えた
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