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今更ながら 自邸について

はっと気が付くと 1月も終わりになっていた

年末年始 なんだか気忙しく 落ち着かないでいたのかもしれない

実は今年の終わりで 我が家は築後30年になります

30年が長いのか まだ短いのか わかりませんが

ガタがきて建替える家もあることを想うと

いい感じに熟成してきたな というのが 自画自賛の感想

というのも 今月続けて 2回も自宅を公開することになったから

そして 見に来られた 若い方から 思いがけない賞賛をいただき

ちょっといい気になってしまったからかもしれない

そこで、 自宅の設計について もう一度 整理してみた

施主から依頼があって設計する家は要望に従って考えればいいけれど

自分自身に強い要望がない場合 どこからどう始めるか

意外と難しいものだったことを思い出した

同業の 夫は だからなのか 私に任せてしまったのか・・・?

自邸をどうとらえるか 建築家によって それぞれだと思うが

駆け出しの設計事務所にとっては ある意味大きな賭けにでることになる

周囲が驚くような 個性的な設計をして さすが建築家の自邸だ

と思わせる方法もあるが

私たちはそういう勇気はなかった

たまたま 親から譲り受けた敷地が それほど個性的ではなく

厳しい敷地条件を克服するためにこうなった  とは言えない ということもあった

そこで、 ならば ごく普通の家を建てるという方法もあると思いついた

でも 実は普通の普通ではなく

戦略的な 普通の家 ということである

先ずは ハウスメーカーに対抗して 自邸こそ 展示場になる ということ

そして どういう方に来てほしいかを考えると

ごく普通の常識的な価値観があり バランスのとれた人たち

でも 自分たちらしさを大切にし 家族が仲良く暮らせる家  

家にいることが楽しくて または 家を楽しめる・・・などなど

お付き合いをしたくなるような方々を呼び込めるように と考えた

この部分は ちょっと後付であるが

結果として 多くの施主の方々は そういう傾向にあった


若い私たちは当然予算が十分ない

そこで どうやりくりするかであるが 中途半端なものなら なくてもいいが

これはというものは 譲れない 

贅沢ではないが 豊かな 暮らしがしたかった

それをどう解決したか いちいち言っているとながくなるが 

豊かさの一つをあげると 素材の選択がある

それは安くてもいいから  天然素材を使うということになる

建設当時は ラフな 節だらけの木に囲まれて どうかなとも思ったが

経年変化で いい味が出てきた

こういう味わいは自分自身 経験をしてみないと 言い切れないが

一言で表現すると  新建材にはない 強さと優しさがある ということかもしれない




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