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景勝地で想うこと

全国的に 景観論争で有名になった 鞆の浦 は私の生まれ故郷にある

万葉集で大伴旅人の歌にも歌われた古くからの港町

ちょうど瀬戸内海の中央に位置し

九州方面からから上方に船で行く場合

潮待ちといわれるようにここで1泊するとうまく潮流に乗れるらしい

この貴重な港を埋め立てて架橋をかけるということで長い間論争が続いていたが

つい先日 広島県知事が撤回を表明したとのこと


鞆の町は昔ながらの地形を生かし道路も狭く 

港に橋を無理やりかけたところで 到底渋滞緩和にはなりえない

もっと手前でトンネルを掘る案があったが

どうも大手企業と市側の思惑があったらしい

まあ、どこにでもよくあるパターンで

市民が不便だとか、高齢者が困るとか

もっともらしい御託を述べて 本心は別のところにあるという・・・
 

私にとって思い出はこの景観論争になっている場所ではなく

そこから船で渡った仙酔島にある

海水浴に行ったり、町内会で出かけたり

また中学高校は毎年新年度の遠足の場所だっり、地学の実習場所だったり


この鞆の浦が景勝地であるということは

子供にはあまり関係なく、ただ近場の海にすぎなかった

その当時は景観がどうのこうのということには興味がなく

同級生の男子とフォークダンスをするとかボートに乗るとか

そんなことが興味の中心だった

ただ海でボートに乗れるという珍しい場所であることは

かなり後になってそのことの貴重性に気が付いたが

まあ、どこでもそんなものかもしれない



子供のころはその場所の意味が自分のレベルで興味のあることにすぎなく

大人になると子供の頃のように夢中になれなくて

景色だ文化だ歴史だとわかったようなふりをして

失った若さに嫉妬しているのかもしれない


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