fc2ブログ

ツタに想いをよせて

無意識に口ずさむ歌がある

多くは若いころのはやり歌で、どうして 今 その歌なのかと思うが


今日は ”ツタの絡まるチャペルで ♪ ♪ ♪ ” だった

我が家の見事なというか この先どうなるのだろうかと不安に駆られる

夏ツタが意識にあってのことだろう


この「学生時代」という歌は団塊の世代前後の人は 

みんな何かしら 自分の思い出からイメージするものがあるはず

私にはそんな清く正しく美しい思い出はないが

いや 思い出というものはすべからく そうなるかもしれないが

ツタの絡まる喫茶店 というのはある

それは倉敷の大原美術館横の 「エル・グレコ」


倉敷は私が住んでいた瀬戸内海の地方都市から30分くらいのところ

中・高校生のころは休みの日など ふと思い立って 出かけたものだ

いや、試験の後とか 運動会の代休とかだったかもしれない


大原美術館はヨーロッパに行って絵の勉強ができない人たちのために

印象派前後の有名な作家の作品が万遍なく集められている

エル・グレコの「受胎告知」は希少価値もあり美術館の看板絵画だ

高校生の芸術科目の選択で美術を取っていたので先生からもよく聞かされていた

その当時それほど娯楽はないので絵画鑑賞の好きな友人と出かけるのが楽しみだった


真面目さと不良性が交錯するような時期だった

エル・グレコにはもう何十年と行っていないが

今でもたぶん同じような雰囲気だと思う


大きな木のテーブルとベンチでそっけない作り

洋風の窓からもツタが見えて ちょっと薄暗く・・・

メニューもシンプルで 確かケーキはカステラだった


名古屋に住むようになってからも何回か倉敷には行ったが

なぜだか ここには行っていない

なんとなく「学生時代」の歌詞のイメージがこの店とかぶっているからかもしれない

その店がその当時と同じ姿で存在していても

その頃の自分には帰れないことがわかっているので

心の中にだけに止めておこうとしているのかもしれない

そう 思い出はすべからく美しいものだから・・・

スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

アールアンドエス

Author:アールアンドエス
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード