小さなスケールの心地よさ

最近、小中一貫校を見学した

いくつか実例があるが、 私立がほとんどで 公立は特別な実験的な実例にとどまっているが

文科省が市町村の判断に任せることの検討を始めたようだ

それと同時に 6・3・3制の見直しもあるらしい

その一番の狙いは中1ギャップの解消

つまり、小学校から中学生になる時点での 急激な変化による弊害を取り除こうとするもの

案としては4・4・4  とか  小中なら 4・3・2 とか・・・

最近 明治、大正時代の映画やドラマが多いが

その時の学校制度は今とはずいぶん違うので 話の内容がつかめなくて面食らうこともある

戦後、ずっと 6・3・3で慣れている私たちは それを変えるのが どれほど大変なのか、

想像がつかない

実は私 全国初といわれている 中高一貫校を卒業した

私学には幼稚園から大学までというところもたくさんあるが

たいてい小・中・高 と別々の仕組みになっている

校長先生はそれぞれにいるし、行事も別々とか

でも私の母校は 完璧に中高が一緒だった

中学1年の時、生徒会を牛耳っているのは 高校3年生

子供のような1年生から見ると まるでおっさんのようだった

そして 学年も中学は1年、2年、3年であるが 高校は4年、5年、6年となる

この6年の差は大きいので 2学年ずつまとめて1部、2部、3部となり

運動会や学園祭などは全校一体で行うが球技大会や遠足などは この部単位で行動した

フォークダンスをするとき、奇数学年の女子は1学年上の男子と組めるので喜び

男子は逆に偶数学年の時は 同級生の怖い女子より 可愛い下級生とも組めるので

鼻の下を長くしていた ということを思い出した 

もう40年以上も昔のことであるが 今回の見学会でいろいろと思い出した


この見学した小中学校は 多くの工夫が見られた

小学校1年から4年が 初級グループ 5,6年と中学1年が 中級グループ

そして中学2,3年が上級グループというように分けられていた

教室の配置もこれらグループごとに分けられでゾーニングされていた

私たちのころは そんなことはなく 長い片廊下に教室がついている普通のかたちだったので

こういうクラスター型の配置はとても新鮮だった

こうすることによって暴力的に長い廊下はなくなり 小さな広場ができ

教室から見える景色にも変化ができる

最近進んできた高齢者施設の、特にグループホームといわれる

認知症対象の施設に近いものを感じた

公共の場が 小さなまとまりを作り 住宅的なスケールになっている

最近の公共空間は学校や高齢者施設に限らず

こういった小さく分節化された空間として扱うことが増えたのは

私から見たら やっと という感がある

昔、建築計画を学んだ頃 ヨーロッパの都市のヒューマンスケールが

いかに心地よいかを学んだが

ずいぶん回り道をしながらも やっとここまで来たことが 

自分が高齢者になる前でよかったなと 胸をなでおろしている
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