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住いの傾向を 見るとわかること

9月にいくつかの住宅を見る機会があった

それらの住宅は 若い設計者によるもので 評価の高いものばかりであった

狭小で変形の敷地を生かして提案したもの

安らぎのある 木を多用した 少し懐かしい住まい

生活者の楽しみを満載した 家の中からいろいろな景色が楽しめる住い

敷地と建物の関係を大胆に提案したもの

などなど  それぞれのクライアントの要望を満たしつつも

新しい提案のあるものばかりであった

いくつかの住宅を見学した後で ある方が

「最近の住まいは 玄関からキッチンが直結しているものが多いね」

との 感想を述べられた

そういわれてみれば その通りで

ちょうどそのころ竣工間際の住宅も同じようなコンセプトだった

クライアントの希望をすり合わせながら設計した結果であるが

はて どうしてこういうことになったんだろうと 考えてみた


もう10年くらい前の設計になるがこんなことがあった

その住宅は 南道路に面して 向かいに地域の公園があった

それまでの住まいは クライアントのお父さんが建てられたものであるが

台所が家の一番奥にあり 重い食料品を運ぶのが大変だったり

ゴミ出しが遠かったり さらに日当たりが悪い・・・と

主婦が一番長くいる場所なのに 大切にされていない

新しい家では ぜひ 玄関の近くに作ってほしい とのことであった

一番気を付けたのは キッチンのゴミなどの置き場所が

玄関から察知できないように動線などをくふうすることだった

その住まいは 結果とてもよくできて 私たちも気に入っているし

クライアントにも満足してもらっている  その後

こうすれば玄関の近くのキッチンがうまくいくいい例になったし

もうずいぶん前のことなので あえて意識はしていなかったが

どうやらこういう考え方は最近の新しいスタイルのようだ

多分クライアントの正直な要望を考えながら設計していると必然的にそうなったような  

私が想像するに、 最近はテレビも電話も個人のものになり

家族の唯一の共有物ではない  下手をすると 家族は

ばらばらになりかねない

そんな現代の家族の 大きな絆は 「食べる」 こと

接客重視の住いから家族中心の住まいになり そしては

食べることでしか 家族がつながれない ようにもなってきた

玄関の近くにキッチンがあるということは 前述のような利便性だけではなく

そういう場が地域とのつながりの接点だからかもしれない

この文章を書きながら かつてよく見たアメリカのテレビドラマ

「デスパレートな妻たち」 を思い出した

主人公的な人物の住宅ではキッチンが玄関のすぐ横にあり キッチンの窓から 

通りがよく見え、その通りを中心に起こる近所の事件をいち早くキャッチし

そしてドラマが展開する という筋書きが多かったが

キッチンが町に面していることの良さを思い出して  にんまりした・・・

そういえばオランダの高齢者用の住宅は キッチンが通りに面しているものが多い

その訳は キッチンに明かりがついていれば その住民は 元気である証拠で

それがいちいち訪問しなくても 通りからでも わかる ということ らしい

さりげなく 高齢者を配慮する工夫が 相当以前から行われていたことに

改めて 敬意を表したい


 


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