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フィンランド紀行 3 アトリエ アアルト

アアルトカフェで食事をした後、12:30からのアトリエ見学に向かった

少し郊外の閑静な住宅街 周りの住宅もそれぞれ趣があり

1軒1軒訪ねたい思いに駆られる


チケットを買う時 シニア料金があったので ダメもとで

シニアです といったら、パスポートを提示する訳でもなく

「は~い」 と 半額に  確認するまでもなく シニア とわかったのだと 

うれしいような 悲しいような トホホ 

キュートなフィンランド人の ハンナ ちゃん の丁寧な説明

最近、英語環境から遠ざかっていたが 英語が母国語でないので

あまり 難しい表現はなく 以外にも わかる部分が多く ちょっとうれしい

最初に地下の食堂から見学 ここは後で増築した部分であるが

2列にテーブルが配置してあるのだが それが平行ではなく

V字型になっている  つまり 入り口側がひらき 奥が狭いという形

人の流れを考えると 確かに 合理的 後で キッチンもみせてもらったが

やはりこの形で アアルトが常に 人の動きを注意深く観察していたことが

読み取れた   それを見ながら かつての自分の失敗を思い出した

それはまだ事務所勤めの頃 並列タイプのキッチンで 天板の高さを

左右で変えたい という奥様の要望に タイルの割り付けが変わるからと

抵抗したが、 高さが違うことが理にかなっているということに 

若いころはわからず デザインを追い求めていた 苦い思い出

その頃、アアルトの考え方がわかっていたら もう少し違っていたんだろうな


その後 2階の製図室に上がって その落ち着いた明るさと解放感の対比に

声を出さんばかりであった

アアルトの作品の内部を見るのは これが初めてなので

その緻密でさりげない計算しつくされた 空間のつながりに

あらためて 敬服した

このアトリエはいわゆる設計事務所の製図室とオフィスであるが

1955年に完成している それまではすぐ近くにある自邸の中にあったが

多くの仕事をかかえ 上り調子のころ 所員の数も 増え さらに大きな仕事を

始める まさにそのころのものだ

しかし、 スケール感といい 細やかな生活者への配慮

厳しいフィンランドの気候に対応する心構えなど

建築の用途や規模が違え ここに原点の一つがあることにまちがいない

見学の後、この場所でアアルト財団のミーテイングが予定されていた

2日後に向かうユヴァスキュラを案内してくれる アン を紹介してもらい

ラッキーであった  ここから徒歩10分ほどの 自邸の見学に向かうが

ここには書ききれないようだ 





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