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陳腐化しないデザインを考える

設計事務所も経年変化をすることをつくづく感じる

新しいクライアントは減ってくるが

それまでの蓄積したクライアントとの関係性は 

非常に複雑になってくる

そして 経年変化した建物のメンテナンスの依頼は

確実に増えてくる

年頭に築28年のクライアントから連絡があり、訪問した

最近長らく会っていなかったので 思わず手を取り合って

なつかしんだが いつしか 家を建てていた当時に

タイムスリップしてきた・・・・

当時から家を 大変きれいに使ってくれる家族であるが

これだけ時間がたって 多少の変化はあるが

ほぼ当時のままで維持されていることに 感動を覚えた

打合せの頃から 時にお酒を飲みかわし

納得しないことは 何度もやり直し かなりの時間をかけたと

記憶する

しかし、丁寧に時間をかけ、 クライアントの希望を満たすだけでなく

先々の 経年変化もある程度見据えていたので

今見ても 熟成した感はあるが デザインの古びた感はない

余りに時代のはやりに迎合した建物は ある時 どうしようもなく

陳腐に見えてくるものである

自分の事はいろいろ言い訳がましく 認めにくいものであるが

他人の建物をみると その流行遅れ感を著しく感じる

しかし 時代の流れは 不思議なもので ある時とても古臭く感じたものが

またしばらくたつとそうでもなくなることもある

何度か時代の波を超え なおかつ 今の時代にふさわしいものは

普遍性があり、古典になりうるのだろうと思う

明治、大正、昭和初期のものは ある意味 いるだけでありがとう 

という気持ちもあるが  欧米では 100年なんてまだ新しい

最近新しい建築を見るよりも 古いものをめでる傾向にあるのは

ただ古ければよいのではなく

どういう要素が 時代を超えられるのか 探ってみたいのかもしれない

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