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国産材で家を作るとは・・・

国産材で作る家は魅力的です。


日本の森林が かつてのように

持続可能な循環できるシステムとして動いているなら。


国産材愛好家から見れば外材で作る住宅は悪いように思われていますが、

日本の自動車を輸出する見返りとして

つまり帰りの輸送船を空にしない為に 北米の樹木を輸入せざるを得ないという事情もありました。

多分、そういう訳で樹木を大量に使用するために、ツーバイフォーという工法を普及させたのかとも思います。



住宅の建設費の中で構造材が占める割合って 意外と少ないんです。

一体どのくらいだと思いますか?


その前に木工事とはどういうことか簡単に示して見ますと、


・構造材  文字通り、柱や梁など骨組みを構成する木

・下地材  床や壁、屋根などを作るための補助材、根太、胴縁など 

・造作材  ドアの枠、框、階段、押入れ、棚 など 

・建材   主にフローリング材や壁天井のプラスターボードなども

・大工手間  大工さんに工賃



木工事比率は住宅のデザインにもよりますが

私たちの設計で大体全体の3分の1くらい。

この中で構造材の割合は2割くらいです。

ということは全体で6~7% なんですよ。


意外と少ないでしょう!



柱はまあ、国産の杉や桧を使うとしても

梁は ベイマツ という輸入物が一般的です。

梁にできる松は非常に稀少ですから。



楢やカバ桜のフローリングはロシアの原木を中国で加工して、

人気のチークやマホガニーは東南アジアから


デザインだけで変ったもの、新しいものを求めると

南米の森林からだったりして



適材適所 という言葉がありますが

これはまさに 建築現場での木の使用方法を言い当てているともいえます。

いい意味でならいいですが、 世界中から買い集めてとなると、どうなんでしょう?


生物多様性の話を聞き、日本の山を活用させなければと真剣に思いますが、

今の家造りのシステム、消費者の好み などを考えると

気が遠くなりそう・・・・・
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